20161128 うん!わかるわかる!いいね!「幸せをはこぶ会社 おふくろさん弁当:本当にあった!こんな会社~規則も命令も上司も責任もない!」

石巻に住む大好きな本川良さんのお薦めの本だから、すぐに購入しました。

本川さんとは価値観がほとんど重なると(わたしは勝手に)思っていて、違うのは、目立ちたがり屋のわたし、思ったらそれをちゃんと実行する本川さん、ここが異なっていて、今の環境、仕事なのかなと思っています。

特に最近、わたしは所詮、人間は「生まれて、死ぬだけ」だと思っていて、その間に「苦痛」というものがあるのがおかしいと思っています。

ちょっと具体的にいえば、「命令される」「ストレスを与えられる」「やりたくないことをさせられる」などです。

それこそ、「社会」とはそういうことで成り立っているのだ、何甘っちょろいこと言っているのだという人もいることでしょう。

わたし自身、心の中で「抵抗したい」と思っても、自分に向けられる、そうした「命令」「ストレス」「やりたくないことをしなければならない」ことを断れない生活をしているので、それに対して胸を張って反論できないでいます。

しかし、しかし、せめて、わたしから関わるとき、その時は自分が嫌だと思っている「命令」「ストレスを与える」「やりたくないことをさせる」ということはしないようにしたいと思っています。

あっ、もちろん、自分から「苦痛」に向かっていく人は別ですよ。自分からプレッシャーに向かっていく人とか、高きめあてを目指して、そこにいろんな困難があることが分かっていてそれに立ち向かっていく人。それは、自分が求めたことであり、それでいいと思います。

でね、そういう人が人間として「上」とか「下」とか、別にいいじゃないですか。それはそれ。自分で選んだんだからね。もし、「立派」と言われたくて、そういうことに向かっているとしたら、気持ちがちょっとゆがんでますよね。

みんなが、自分の気持ちを大切にし始めると、他の人の気持ちにも心が向くように也、温かい空気が職場に流れるようになってくる。(p46)

例えば、他人に対してちょっとムカッときたり、あれ?と思ったりするときは、それはそれで「自分の価値観」なのかなと考えてみるといいみたいです。

仕事ができる人が偉いのだろうか?という考え方もすてきです。

少し時間が経つと、「仕事がデキル」人が、人に命令したり、出来ない人に腹を立てたり、不満を持つようになった。「仕事がデキル」人が「上」のような空気が漂い始めたのだ。ただ、これにもカラクリがあって、「仕事がデキル」人が一人では偉くなりようがない。一人が偉そうになっても、周りが相手にしなければ、そんな関係は生まれようがない。

 でも、その人の言うことには無意識的に「従おう」とする人がいて、「下」になる人がいて、初めて上下の関係が生まれてくる。「自発的服従」という状態だが、なかなか「自分がそうしている」という自覚が生まれにくいのが、この「自発的服従」の特徴だと思う。

「下」の人は、もちろん「上」の人に対して、安心して何でも言える関係にはないし、「上」の人は、自分は「デキル」んだから、人に命令して指図するのが「良いこと」と思い違いをして、どんどん仕切るようになった。(p50)

ありがちです。というか、当たり前に「社会の中」では成り立っているのではないでしょうか。
これに当たり前なのも、ものすごく心地悪く感じていたわたしです。
ミスや失敗しても、怒られないというのがすごいです。
ミスや失敗は叱責するものではなく、慰めるものでしょうという感覚。すごい。
その具体的な話もいくつか載っているけれど、それらのミスが大事件になる前に、みなさんでなんとなく協力してやりすごしてしまう力、それって、毎日のコミュニティの中で培われてきた考え方、生き方なのでしょう。

社長というよりも、社長係、
店長を、インタビューしていて、初めて店長だと気付く、長年働いてきた店員(笑)、など素敵なエピソード満載です。

役割どころか、責任も明示されていないでしっかりと会社が動いているという姿に対して次のような一文が目につきました。

ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ著「懐かしい未来」でも、人間本来の社会が残っているとされるラダックにおいて、ヘレナが観察していて、とても複雑な共同農作業や、宗教行事が、いくら観察していても、何の指示もなく、いかなる命令者もいないが、流れるようにスムーズに、開始され、進められていくという様が驚きとともに、報告されている。

この本、後で読んでみようと思います。

とにかく、従業員同士、または、お客さんとも、誰とでも上下目線ではなく、水平目線。

自分自身の生活でできるかというとですね、実際できていないわけで、理想だろ!と言われるかもしれません。職種等々でできるところやできないところもあることでしょう。わたしの仕事の分野だと……どうでしょうか。

ただし、人間関係という意味では、相手はともかく、自分自身の考え方次第でこの本の接し方や、自分の生活の環境の一部をこういう感じにできるもではないかと思います。1日の、または1週間のどこかにこういう環境のところがあったら、または、構築できたら、自分の生活の中でうれしいじゃないですか。ほっとするじゃないですか。潤滑油になるじゃないですか。

そして、この本は、実際の会社が理想ではなくて実現させているわけで……。とてもとても参考になると思います。

こういう人間関係の中、私生活も仕事生活も進められたらとても気持ちいいだろうなぁと思います。

来年度から、研究室に人が入ってくるわけだけれど、この本を何冊も買っておいて、みんなで読み合わせるところから始めようかなぁ。


© Takayuki Abe 2016