20161227 第9回教師のNゼミin上越(講師;金大竜先生)

ちょうど、上越にいて、特に急な仕事もない時に、Nゼミという上越市での現場教員が中心となって企画している教員サークルがあり、その講師が金大竜先生ということがあって、参加してきました。

以前から、金大竜先生とは2,3言葉を交わしたことがありましたが、それほどの交流がなく、ぜひいろいろと金先生の実践を知りたいと思っていたところでした。
Nゼミという存在は知っていて、魅力的な講師をお招きしていることは知っているのですが、残念ながら今まで一度もNゼミで外部講師を招くときはわたしが上越にいないときという形だったのです。今回、ぜひお目にかかりたいと思っていた金先生がいらっしゃるときに、上越に自分がいる!と知ってラッキーと思いました。

で、金先生。

想像通り(というか想像以上に)魅力的な方でした。

まず、柔軟です。自分を絶対視せず、そして、他の実践や考えを簡単に毛嫌いせず、まずは一度受け入れて試す姿は若手の手本になると感じました。
金先生は、30代後半です。若手教員のプラットフォームになれる人なのではないでしょうか。
わたしたちのような世代の法則化などの呪縛から離れて新しいものを創り出そうと思えば創り出せる時代なのだと思います。そこで、金先生のようなこだわりをもたず、いろいろなものを吸収し続けようとしている先生の姿がその下の世代によりよく反映されていくのだと思います。

そして、金先生は、迷っています。今の自分の姿が決してよりよいものだと思っていません。今のこの方向性、指導、立ち位置は本当によいものだろうかと悩み考え進んでいます。こういう姿を見ると、先輩も後輩も、信頼し、一緒に動いてみよう、考えてみようと思うのではないでしょうか。

加えて、自分がコントロール欲求が強いということを強烈に意識しています。だから、どうすればよいのだろうかと模索しています。新しいものを手に入れるのではなく、どのように手放していくかということを考えています。金先生の技術力、存在感、そしてカリスマ的な振る舞いが子どもたち集団を統制できるわけで、それでも悩み考えているところに金先生のすごさを感じます。主語が「自分」ではなく「子ども」と考えたときを考えているのでしょうね。

「記録」を重視しています。子どもたちが変化し、成長するのは、「環境」によるものだということを考え、教師が下手なことをするのではなく、子どもたちの「記録」をとることが子どもが成長への第一と考えているようです。「記録」から計画的、意図的に、教師の振る舞いを変えることができるのでしょうけど、わたしが思うに、特に振る舞いを考えなくても、「記録」を取りその子のことを考えていることで接し方や態度、言葉の端々に見えるものですよね。それがよりよい方向へ導いていくのだろうと思いました。

「記録」を重視しているからかもしれませんが、「エピソード」が確かで、それぞれの事例として語れると同時に、自分自身への経験のエピソードが積み重なり、それが次の指導へと役立っています。わたしは、自分自身が「エピソード」を語るほどの観察力、記録、積み重ねがなかったので、とてもとてもうらやましいです。
今後、新年度から教室に入って観察させてもらったら、金先生の教室でどのような変化が起こるのだろうとワクワクしてしまいます。

金先生は、全国で講座講師として様々なところで登壇しています。そこで、(特に)若手の先生が、金先生の指導の「成果だけ」に注目して、あこがれて、取り組むことのないようにしてもらいたいなと思います。
金先生ご自身が、何度も繰り返してお話ししていましたが、金先生のキャラクター、接し方、迫り方だからこそのあの子どもたちの姿であり、あの姿や型を真似ることが正解では決してないはずだからです。
その意味では、やはり、概念的なものになりますが、考え方をしっかりもつことが大切なのでしょう。

今回、とてもとても学びになりました。
2月6日、福島県郡山市で次は、赤坂先生、山田先生、金先生の講座に参加します。またまた楽しみです。


金先生以外に、3つのことを追記しておきます。

追記その1
Nゼミが魅力的です。わたしは、上越に住むようになったときに、将来、この場所に東北青年塾(その地域で働く教員同士が学び合う場)を開けたらいいなと思っていました。
そしたら、なんと、Nゼミという素晴らしい(いわゆる)教員サークルが存在しました。今回をきっかけに、いろいろと関わらせてもらえたら嬉しいですね。

追記その2
この立場になっても、今年は、今まで通り(というかここ数年では一番くらい)に現場の先生達が講座講師になる集会に参加しました。これからもできるだけ、そういう集会にフラットに参加して自分の感覚を育んでいきたいと思っています。しかし、そうとはいっても、現場にいるときの自分とは立ち位置が異なるのですよね。どのように生かすかと言うことを考えます。自分がそうしているだけかもしれませんが、ちょっと輪の外にいる感覚ではあるんですよね。もともとこういうのが嫌いで入っていかない大学関係者始め教育関係者がいるのでしょうが、入っていかない現場にいない教育関係者はわたしのような感覚になることを知っているからだろうと思ってしまいました。でも、わたしにとっては大切な場なんです。たぶん。

追記その3
わたしも、講座の講師をするときがあります。現場にいないわたしは、金先生のような進め方を真似ることは難しいですが、金先生の参加者を引き込ませる進め方がすばらしいというかうらやましいというかうらめしいというか。何も持ち合わせていないわたし。ますます、講座の進め方を考えなくちゃと思った1日でした。

p.s.
年末。実家に帰ってきました。
4月1日からこのブログを初めて1日も欠けた日がないのですが、年末年始休みということで、しばらく更新を休みます。4日に新年の更新予定です。
本ブログを読んでいただき、いろいろとありがとうございました。
来年度もよろしくお願いします。


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