160614 異質からの学び

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数週間前、水落先生の授業でお話しした院生の中に、国語教育(特に読解指導)に関して、いろいろと過去をさかのぼって調べている方がいました。心情の読み取りを重んじるか、表現技法を重く見るかのような感じで。

「授業づくりネットワーク」は今でもわたしの大切な主軸ですが、「授業づくりネットワーク」でしかやりえなかったこと(いろいろとあると思うのですが)の一つに、主義主張を異にする人たち、研究団体の考えを交流する場であったこと、つまり、創刊号の時から言い続けている「異質からの学び」を具体的に残していることにあると思っています。

すぐに、思いつくのがこの写真の号。1989年11月号(No15)ですね。特集の目次はこんなです。

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詩人、工藤直子さんの「蟻」という詩をもとに、異なる国語研究をされている方が授業の案を原稿として書かれた号です。

鶴田清司先生がナビゲーター役となり、当時、分析批評の旗手だった佐々木俊幸先生、ご存じ読解鑑賞指導の野口芳宏先生、科学的『読み』の授業研究会(読み研)代表の大西忠治先生、文芸教育研究協議会(文芸研)の中心的メンバー畠中正奇先生がそれぞれの研究会、考え方をもとに授業構想を語った原稿が揃っているのです。

わたしは、わくわくして、この号を何度も読み返した記憶があります。

本日、これを思い出して、院生さんにお貸ししてきました(ちょっと、親切の押し売りだったかもしれません。だったら、申し訳ないなぁ……)。

同時に、今、わたし(たち)が、この時代でやれることって、やるべきことって何だろう……。過去を参考にしながらも、今、このときを進んでいかねば。



© Takayuki Abe 2016