20170203 卒論発表会に向けて、学部2年ゼミ生へ語ったこと

一昨日の学部2年生ゼミでは、来週8日の午前中に卒業論文発表会があるので、授業がある等を除いては、ぜひ全員が参加するようにと伝えました。ちょうど、その日の4時限目に学部2年ゼミを行うので、感想を伝え合うのにも記憶が鮮明に残っていてちょうどよい日にちに卒論発表会をしてくれると感謝です。

卒業論文発表会の見学理由は2つです。

一つは、当たり前ですが、2年後の自分の卒業論文とその発表会のイメージを持ってもらうこと。
二つは、学部3年生が卒業論文発表会の準備進行をするので今から見て、3年生の動き方を確認しておくこと。
です。

卒業論文を書くことを考えると、ありとあらゆるものを見てほしいわけですけど、まだ、書く段階にもなっていない2年生に全体を見てこようと言っても多分無理です。ですので、各自の発表を聞くときの聴き方の視点を大きく3つ伝えておきました。

その1 誰の発表を聞くか
3会場で同時に進行するので、要項を見て、同時間に発表するタイトルを並べて見て、自分の興味と重なるタイトルの発表を聞くこと。発表の都度、会場を代えて構わない。一つの会場に居続けるのではなく、興味あるタイトル優先で発表を聞こう。

その2 問題の所在をしっかり聞く
発表全てがみんなの学びになるとは思うけれど、特に問際の所在をしっかり聞こう。

なぜそこに興味、関心、疑問を持ったのか。
「自分の強い気持ち」と共感できる問題共有できるものがあるかどうかを見ていくと面白い。ただし、「自分の強い気持ち」だけで、世間的に、社会的に意義がない、意義を認められていないものもあるので、そういった「個人的な興味関心」と「社会的な意義、要求」との関連性が大切になる。そこをしっかり読み取ろう。

問題の所在に関しては、もう一つ、先行研究もしっかり聞きたい。
もし、自分と強く共振する興味関心で進めている先輩の発表があったとして、「先行研究」はものすごく大切になる。自分と似たような興味関心にどんな先行研究があるのか知っておくことは今後、有効だ。
すでに、自分の疑問は解決済みということがよくある。その場合、その中のどれに絞っていくか、違う方向性から迫るかなどを考えていくことになる。

その3 参考文献、引用文献をチェック
ほとんど、研究という研究をしていないというか、世の中の教育情報をこれから学んでいく君たちは、「教育情報」をたくさん入手していくことが最初の入口として大切になる。
そのために、自分が興味関心をもった発表者の発表の「参考文献、引用文献」をぜひチェックしよう。
そして、君たちの場合、まず広い情報が必要になるので、今回の発表を入口にこの参考文献、引用文献で紹介されている論文や書籍をたくさん読んでみることから情報を掘り下げていってみてはどうだろうか。

というようなことです。

卒論発表後の、ゼミ生の感想交流が楽しみです。

その人その人の、容器の形があり、大きさがあり、容量があり、デザインがあり、溜め方があります。こちら(わたし)に合わせろといっても無理です。
だから、その学生、その学生に合わせた消化をしていってほしいなぁと思います。

© Takayuki Abe 2016