20170607 書き込み回覧作文でレポートを回し読み

学部1年の授業。今日は、事前に同じ本を1冊読んで、感想をA4判1枚にまとめてきたものをもとに交流するという時間でした。

全員の書いてきたことを平等に扱い、同じようにフィードバックする方法として選んだのが、池田修さんの言う「書き込み回覧作文」です。

本当を言うと、協同学習の代表的手法の一つ「LTD話し合い学習法」というのに現場にいる頃からチャレンジしてみたくて、本も例えば、「安永悟著:実践・LTD話し合い学習法(ナカニシヤ出版)」というのを持って読み込んではいるのですが、実践にまでは至っていません。

「何を生ぬるいことを!」と言われそうですが、事前の準備にあまりにも時間がかかりすぎる感じがするのです。協同で本気で読もうとするならここまでやってもいいかなぁと思うのですが……。大学なんだからこのくらいやっても当たり前……なのかな。
わたし、現場にいるときからなのですが、例えば社会科(これ、別の教科名や領域が入ってもいいです)の先生が、社会科を前面に押し出すあまり、日常生活にまでそれらを押しつけて、私生活やら他の教科のことまでをくいつぶしてしまうくらいの課題量を押しつけてしまうのって、どうなのだろうと思うときがあります。
もちろん、授業の時間だけはその授業に本気で向き合ってほしいですが、それが終わったら、その人のやりたいことに費やす時間を与えてあげたいなと。それが、わたしがしてほしいことだったら、うれしいですけど、そうじゃなかったらそれはそれで、その人の人生なのだからそっちのほうが大切でしょう。

あっ、「LTD話し合い学習法」を批判しているのではなく、「事前準備は当たり前」のところに関して、いろいろと悩んでいるということです。「LTD話し合い学習法」にはとても興味があり、論文、原稿その他でいくつか収集しているところではあります。特に大学では有効と思いますので、いつかチャレンジしてみたいですね。

さて、書き込み回覧作文。

これは、小中学校でも気軽に取り入れられる、「協同学習」の条件を満たした学び方です。

今回、10名の教室だったので、一人8分という時間をとり、その間にレポートを読んで、かつ、わたしが用意したワークシートにその人へのメッセージを書くという進め方でした。

8分後、レポートとワークシートを一緒に渡して、再び、そのワークシートの自分の枠にメッセージを書きます。

8分×9回で、1周し、自分の所に戻ってきたときは、ワークシートに自分へのメッセージ文で溢れているということになるわけですね。

ここに「会話」がないので、教室は静かに過ぎるわけですけど、頭の中はそれなりに回転しているのだと思います。

書かれたレポートを見ても、しっかりと相手を思って書かれてあり、さすが大学生と思いました。

これとは、別に院生達と1冊、読み応えのある本をみんなで読んでいくと言うこともしてみたいと思うのですが、なかなか、自分自身がそういう時間を取れないでいます。インプットとアウトプット、どちらもしっかりやりたいのですけどね……。この時間の取り方と進め方はこれからのわたしの課題ですね。

© Takayuki Abe 2016