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執筆者の写真あべたか

台風第10号の影響で,気持ちだけ鳥取県倉吉市へ〜誰もが力を発揮できる学級づくり 〜ファシリテーション技術を活かした学級経営・ホームルーム経営〜


本日(2024年8月30日)は,私自身初の鳥取県教育センターでの講座を行う予定だったのですが……,台風第10号の影響でそちらに伺うことを断念。オンラインでの講座となりました。

鳥取県を肌で味わうことはできませんでしたが,企画立案してくださった方,参加者のみなさんから鳥取県の風土を感じることができました。

ありがとうございました。


鳥取県で研修する経緯

昨年度末,講座依頼があったときに,私と縁もゆかりも無い鳥取県からの依頼に驚きました。内容を確認すると上越と鳥取は距離が離れているので,「オンラインでの講座をお願いしたい」という依頼でした。基本,(全国的にコロナ禍のような状況は別ですが)私はオンラインでの講座は避けております。なぜなら,私への依頼の多くは「ファシリテーション」とか「体験的」とか「活動的」のような形容詞がつく講座が多いからです。

計画段階で,練りに練って進めない限りは,「オンラインでの講座」って一方的に話を聞くだけになりがちです。交流があったとしても,最後に全体で質問のやりとりをするとか,途中途中に,ここまでの話について互いに感想を話し合ってくださいみたいな感じですね。

なんだかなぁ……と思うのです。


もちろん,「計画段階で,練りに練って進める」ことでオンラインでもいろいろなことができると思います(実感してもいますし,数は少ないかもしれませんがいくつか試してもイいました)。これはこれで,対面実施とは別の熱量が必要なので,あまり親交のない方とはなかなか進めにくいです。


ですから,せっかくの鳥取だけれどもオンラインなら断ろうかな,私以上のふさわしい方はたくさんいるだろうし……と思って,「オンラインだったら,ちょっと……」のような返事をしました。

すると,「え!鳥取に来てくださるのですか。だったら来てください……(メール文を多少誇張して書いています)」のような返信が届きました。

「あ,わわわかりました。じゃあ,よろしくお願いします……」

みたいな感じ。

なんか,これが決まった時,とてもとても自分が高飛車な人間のような気がして,後ろめたい気持ちになりましたが,オンラインは苦手,嫌いとしていることと,求められての対面だったら喜んでいきますという気持ちとで「行くぞ,鳥取!」という気持ちでした。


しかし,結局,オンラインでの講座。

もともと対面で執り行う予定だったのに,台風の都合で現地に行くことが難しいかもしれないとなり,だったら,講座そのものをキャンセルする……ということにはいきませんね。

すでに,約50名の参加申し込みがあるとのこと。

みなさんに満足いく講座を提供できるかわかりませんが,オンラインで行うように変更いたしました。昨日は,1日中,オンラインで進めるにはどうすればよいかと思案する1日としました。ブレイクアウトルームで何度か話し合いをしてもらう手前,その前での丁寧なインストラクションが必要になります。


鳥取県教育センターのスタッフは,月曜日にそのやりとりをしてくださり,動きと判断の素早さに脱帽しました。結果的に当日は太陽が燦々と輝く日になっているかもしれませんが,こうして危険性があると大々的に言われているわけですから,それに応じた素早い動きができること,さすがと思います。


問題は講座の時間

問題は,講座の時間です。

155分なんですね。オンラインで155分かぁ……と考えました。

短い?長い?

うん,長いです。

ノートを広げて自分と戦略会議。

私の場合は,この時間であれば,いくつ「活動(演習)」を取り入れて,その演習の意味,意義,価値づけをする解説を前後に付けていくという進め方をするのが一般的です。

90分や120分というのは,イメージしやすいのですが,155分というのがわたしにはイメージしにくく,自分が普段用いている進め方ではコンテンツが足りないかなぁというのが私の見立てでした。


で,わたしは「時間」という部分に大きなこだわりを持つ人間なので,時間で区切って「広義部分」「演習部分」などを組み立てていく感じなのです。いろいろと操作したり,考えてみたものの,どうも155分という区切りの進め方がうまく思いつかなかったわたし。


で,鳥取県のセンターのスタッフにも「急にオンラインに変更になったので,もしかしたら,早めに終わるかもしれませんけど……」みたいな,「オンライになったこと」を言い訳に155分まで使い切れないかもしれないと思って,予防線の話をしておきました。(うん,十分にカッコ悪いね……苦笑)。


が……。

実際は,なんとなんと,時間オーバー(しそうな感じ)。結局は追加で準備しておいたコンテンツに全く触れずに終わってしまった感じです。ウーム,何たることか。自分の感覚と大きなずれがあったなぁ……。


と,思って,改めて準備したメモと実際のメモを照合すると……。

なななんと!ウーム,大きなズレはないのです。


予定通り進みつつも,わたしの予定では中途半端に終わるようになっていたというわけ……(なんともはや!!)。つまりは,過去に何度か書いていますが,貧乏性の私は,思いがけず早く進んでしまったことを考えて,時間以上の内容をつめこんで計画してしまっていたということでした。

そうだったのかぁ……がっくし。


参加者の協力の元,無事終わりましたが……

こうして,鳥取県教育センターのスタッフ,参加者のみなさまのご協力のおかげで,無事,講座を終えることができましたが,やはりやはり,画面越しで参加者のみなさんを見るだけだったので,対面に比べて「やりきった感」がわたしにはありません。(後日,感想をいただけるかもしれませんが)瞬時の反応がありませんしね。

参加した方々は,「演習」で何度かブレイクアウトルームを行き来してもらいましたが,それがどのように感じたのかも不安です(もちろん,人それぞれなのでしょうけれど。そこに関しては,わたしもコントロールできないですけど,少しでも心地よく過ごせるような環境設定と言葉かけをしたつもりではあります)。


自分の中で,新たなチャレンジをしつつ,反省もありつつ,今回も貴重な経験をさせていただきました。お声かけくださった鳥取県の皆様に感謝します。







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