わたしが福島に帰る日，偶然結婚記念日（ついに，銀婚式に突入！）に重なっているということで，2人で飲みに出かけようということになった。
平日の夜なので，郡山や福島に出かけるほどのものでもない。
地元，二本松のお気に入りのお店で……と思った。
平日の夜であっても，いきなり行って「無理です」と言われたら悲しいので，前日に予約をしておこうと，電話をしてみたら，どこも無理。平日なのに……と思いつつも，この二本松で平日の夜に予約で満員ということは，二本松という田舎においても，活気が戻ってきているということになるのかな。良いことだと思った。
と，流暢なことも言っていられない。私たちが楽しむお店がないということだ。
どうする？となったとき，
「本宮に行ってみようか」
と何気なくつぶやいてみた。
「いいね〜」
と妻も同意。
本宮は二本松の隣の市だ。
私が子供の頃は，町だったので，その頃からのイメージとしては，二本松よりも小さな町というイメージを抱いていたのだが，今や，街としては確実に二本松が落ちぶれて，本宮のほうが活気がある。
同じ東北本線が通っているのだが，「駅舎」を比べて見てもわかる。二本松は市にもかかわらず，無人駅となってしまっている……。なんだか，二本松の未来を暗示させる感じだ……，などと暗い話はおいておこう。
わたしの小学校教員の後半は，ずっと本宮市にお世話になっていたのでとてもよい街だということは知っている。また，二本松よりも飲食店（特に夜のお店）も多いイメージだ。
妻と何をメインに探す？
となったときに，とっさに「ワイン！」と言っていた。
そもそも，一人でいるときはお酒を飲まなくなってきている私だが，その中でもめっきりワインを飲まなくなってきている。ああっ，久しぶりにワインが飲みたいなぁと思ったわけである。
で，二本松で「ワイン」で検索してみると，東和などワインを作っているところはあるのだがワイン中心のお店が見つからない。
本宮で……と見てみたら，何件かヒットする。
前置きが長くなったが，そこで見つけたのが，今回のお店。
「アズーロ はるかぜ」
ある飲食店評価のコメントにも「ワインのラインナップが充実している……」の書き込みも。
予約も無事にとれて，当日……。
だが……。
ワインはありませんでした。
というか，あるのはあるのですが，ハウスワインのみで，選んで飲むことはできなかったのだ。
うーん，残念。
でも，お店の雰囲気はよく，楽しもう！
ということで，改めてアルコールのラインナップを見ると……びっくり！！
日本酒のいろいろが揃っている。
ししししかも！
これが飲み放題メニューに入っているのだ。
え？飲み放題メニューに全国の日本酒銘柄が入っているお店に出くわしたの初めて！！
「作」「澤屋まつもと」「田中六五」「自然郷」が飲み放題で飲めるなんて！！
で，一番の驚きは，
「小布施ヌメロアン1号」
ここここ，これは！
（私の中で噂の）ワインの樽で日本酒を作っているという代物では！！
見て分かる通り，瓶もまさしくワインの趣。
飲んでみたら，フルーティ。
めちゃくちゃおいしかったぁ。
この日本酒を飲むためだけに，またこのお店を訪れてもよいくらい。
ああっ，幸せ。
お酒の話ばかり書いたけど，写真を見て分かる通り，食事も絶品。
リーズナブルで（この料理を見て，どの程度の料金か想像してください。たぶん，その金額よりも安いと思います），美味しい。
何かあるたびに，ここにお世話になってもいいかなぁと思うくらい。
いやぁ，本宮，いいわ。
実は，このお店以外にも，行ってみたいと思う候補がいくつか。
また，妻や息子と一緒に行ってみようと思った。
今日も，幸せ幸せ。
感謝感謝。
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