2024年11月30日(土)。私にとって,今年度2回目の学級経営実践セミナーを終えました。
全体の感想
学級経営を感覚的なもので済ますのではなく,ましてやカリスマや人気のある講師の言説から学ぶのではなく,理論,実践,主張,価値観の交流,現場の悩みや魅力などを通しながら自分の実際に落とし込んでいこうとする方々が集まってくださったのだと感じました。
私は3回ほど,鼎談の機会があったのですが,鼎談する方々に対しても,その目の前で話を聞いてくださっている方々も,学び取る姿勢がとても素敵で,その空気が私に伝わってきて,簡単にゾーンへと入っていくことができました。
なんだか,いつもは周囲を気にして,少しでもカッコつけた話をしようと意識してしまい,うまく口が回らなくて,終わった後,反省しきりの私ですが,今回は,発表される方,どの内容も精選されていてわかりやすく,私の興味関心とも重なり,いつもよりは滑らかにやりとりができたのではないかと感じています。
(もし,自分の勘違いだったら,勘違いだよ〜とツッコミを入れてください。この日に参加していた方々……笑)
私自身の発表を中心に
私の発表は,前を話す小島貴之さんがどのような話をするのか,おおまかな流れを知っていましたので,そこに関わるように「パフォーマンス課題」「ルーブリック評価」「(ペアでの)対話」に関する実践的な内容とそのエビデンスを取り上げてみなさんに提供しました。
いずれも,現場では実際に取り入れてやられていることと思いますが,その内容がどんなであり,それが「理解」や「学習効果」にどのようにつながっているのか,感覚ではなくデータとして示してみなさんに考えてもらいました。
大学教員として,当たり前のスタンスなのかもしれませんが,実践の論文を見つけて,それを読み解き,次なる自分の研究のヒントとするとともに,他の方(特に現場の実践者の方)に,実践で用いられるような形で紹介することが楽しいし,おもしろく感じています。
教室内の実践を研究した論文には,論文であるがゆえに,データやエビデンスをもとに語っていたり,理論的概念を下地に論を進めたりしているものが多く,説得力があります。論文は「検索」すれば,必要な内容のものが見つけられる可能性が高いわけですが,一般の人たちにとっては少し縁遠いかもしれません。現場の方に有益な論文の内容や結果を,現場の方たちにわかりやすいように修正してお知らせするのも,私の役割ではないかと最近考えています。
(自分自身の研究を進めるのが,最も理想なのでしょうけど,そんなに簡単に進まないんですぅ……)
ふと周りを見回すと最年長……
昨日のセミナー中,ふと周りを見回すと,私が最年長なのに気づきました。
しかも,私の下の年齢を見ますと,みなさんグーンと離れているわけです……。
あるエピソードを語るのに,「王」と「長島」を例に出しましたけど,会場のみなさんには全く伝わっていなかっただろうなぁ……(汗)。かろうじて,松下崇さんはその話に付き合ってくださいましたけど。
考えてみれば,今までも自分が最年長で……というセミナーや講座はあったのだと思います。しかし,今までそれを意識せず過ごしてきてしまいました。
若い方々に奉られて,いい気分に浸り,天狗になっていないだろうかと自己点検している自分がいました。若い時,あんな年長者にはなりたくないという反面教師はたくさんいました。今,若い方から見て,わたしがそうなっていないかどうか,常に考えていきたいと思っています。
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